9/6にSBIホールディングスが島根銀行へ約25億円出資する旨を表明しました。
このニュースや米金利上昇を受けて地方銀行株は上昇しております。飛びついて買おうと思った方もいらっしゃると思います。
今回は管理人の偏見?も交えながら、地方銀行株や8473 SBIについて考えてみます。
金融株に興味のある方々のご参考になれば幸いです。
Contents
銀行の本業と地方銀行
銀行の本業は「金貸し」です。この金貸しビジネスが拡大すれば銀行は成長します。
地方銀行の場合、その地域での金貸しになると思います。 基本的に金貸しビジネスのパイは大きくならず、むしろ人口減少などで徐々に小さくなります。
例えば SBIホールディングスから出資を受けた島根銀行は、出資金25億円を使ってどの様に事業を拡大するのでしょうか。システム改善などのコスト削減やSBIホールディングスの商品を売るぐらいですね。
肝心の金貸しビジネスの拡大は見込めません。コスト削減にも限界がありますので。
地方銀行の成長性はほぼありません。あまり買うのはおススメしません。
地方銀行株で狙うなら統合が発表されて急騰したときに現物を売り逃げるぐらいでしょうか。投資というより短期トレードになります。
それに対して8306三菱UFJなどのメガバンクは海外での金貸しビジネスを拡大しています。これより管理人としてはメガバンクは成長力があると考えています。
メガバンクについては以下ページをご覧ください。
8473 SBI
では逆に、島根銀行に出資した8473 SBIを見てみましょう
8473 SBIはザックリいうと総合金融業者です。
事業概略は以下のとおり↓利益は2019年3月期。
(1)金融サービス事業 税引前利益 665億円
①証券関連(SBI証券)米国株も低コストで買える
②銀行関連(住信SBIネット銀行)条件満たせば手数料タダ
③保険関連(SBIインシュランスグループ)がん保険が強い
(2)アセットマネジメント事業 税引前利益 511億円
投資先のIPO(上場)や第三者への売却で利益を得る
(3)バイオ関連事業 税引前利益 ▲191億円
参考資料
SBIホールディングス株式会社インフォメーションミーティング
[P14]
結論を言うと、地方銀行よりSBIホールディングスの方が成長性があります。
(1)金融サービス事業ではネットやスマホを駆使して低コスト&手軽な金融を徹底しています。
(2)アセットマネジメント事業は海外でも活躍しており、韓国やベトナムでも利益を上げています。
管理人も給与振込口座に住信SBIネット銀行を利用しています。
条件を満たせばATM手数料や振込手数料が複数回タダになるのがgoodですね。
株主優待も実施されており、サプリ・化粧品があります。
懸念点は(3)バイオ関連事業です。金融に特化した方が専門性を発揮できて良いと思います。バイオは当たりハズレが激しいので(笑)
地域金融機関との共創
今回の島根銀行への出資は上記参考資料の[P111, 112, 124]にあたる部分です。
フィンテックサービスやシステムの導入、全国展開に向けての共同持ち株会社の設立が掲げられています。
たとえ島根銀行が全国展開しても、首根っこをつかんでいる8473 SBIの株式保有の方が無難かと考えます。
この構想が実現したら、参加した地方銀行は8473 SBIの駒になりますので(笑)
注意点
銀行や証券などの金融関連株式は〇〇ショック発生時は大幅に下落します。
バブったら売るか、圧倒的な鈍感力を発揮して長期保有ですね(笑)
まとめ
ザックリまとめます
銀行の本業は「金貸し」
地方銀行の金貸しはパイが小さい
地方銀行は駒になる可能性がある
最後まで読んでいただきありがとうございます。